伊勢志摩松阪のoh!土産とおみやげ話

二つ池の龍と松尾観音寺

松尾観音寺
 伊勢に松尾観音というお寺があります。17・18日とここで「観音さんの『手作り市』と『骨董市』」という市が開催され2日ともちょっと顔を出したハセガワです。今回Tハシさん撮影のモノクロ写真でお届けします
 松尾観音寺は厄除けで有名なお寺で、初午の頃はたくさんの参拝者でにぎわい、地元風に言うと「松尾の観音さん」…よく知られているメジャーなお寺です。

 ここのご住職はまだ若くとても行動的で、伊勢市観光協会・青年部でも活躍されているという、少し異色の住職さんです。
 伊勢の観光協会と言えば神宮がらみの出務も多くあるでしょうに、宗教の枠内にとらわれすぎず「おもてなし」を実践されていることは、なかなかスゴイことではないかと思います。
 また、松尾観音さん独自でも「毎月18日の観音市」他さまざまな催しを行い、地域文化や人の交流のターミナルとなっています。

骨董市
 昨日はTハシさんも会場にいて、スーツ姿とか洋装を見慣れてしまっているTハシさんが「法衣もとってもお似合いですねぇ」と住職に向かってややトンチンカンな呼びかけをし、「実はこれが正装なんで…」と誉められて喜んでいいものやら?、って感じでやや困りつつ笑みを絶やさず応えておられました。m(_ _)m

 ここで最近新聞にも取り上げられ話題になっているのが、龍の模様が浮かび上がった本堂の床。ケヤキの板なのですが節がちょうど両目と鼻にあたる位置にあり、ウロコを思わせる模様も龍の身体を連想させます。以前は薄かったものが時を経て徐々に濃くなり浮かび上がってきたということ。「触れるといいことがある」という噂も…いかがですか?
龍

 そもそも松尾観音は夫婦の龍の話が伝わる二つ池の近くに建ち、約600年前の火災の際は、雌龍が池の水をかけ火を消し、雄龍は火の中に飛び込みご本尊の十一面観世音菩薩を身体を巻き付けて守ったという龍神伝説があり、それ以来、龍を守護神として祀っている。所在地も龍池山ということですから、龍と縁の深いお寺さんです。

 おそらくこの龍ともつながりのあるんじゃないかな…という物語をご紹介します。

【二ツ池の龍】
 昔、伊勢の二つ池には夫婦の龍が住んでおり、ひとつの池に雄の龍、もう一方には雌の龍がおりました。
 その土地あたりはおだやかな気候と肥沃な土地で次第に人が住み始めるのですが、それをうとましく思う龍は、最初のうち雨を降らせ雷を落として警告します。けっこうストレートな嫌がらせです。
 しかしある若い夫婦は、雷のせいで焼き払われてしまった畑を見ても「いい焼き畑ができた」と考える、超プラス思考。
 ある日その夫婦のいも畑にイノシシが現れ、作物を荒らしだし、追い払おうと亭主が立ち向かいますが、巨大なイノシシに跳ね返されてしまいます。遠くから見ていた雄龍は何度跳ね返されても「百姓は畑を守らなければ生きていけない」と向かっていく亭主の姿に心を打たれ、イノシシに畑を荒らすことをやめるよう忠告しますが、イノシシは聞こうとせず、両者の争いが始まりました。
 争いは龍の優勢でしたが、次第にエスカレートし、激しい争いの中で龍の呼んだ雷のせいであたりは火の海。気がつくと雌龍の住む池も炎で覆われてしまっています。
 そのままでは雌龍が池の中で死んでしまう危機に、雄龍は意を決して一面の火を吸い込み、火事をおさめることができました。
 しかし、助かった雌龍の目に映ったのは、黒くこげた肌のもう動かなくなった雄龍でした。

というお話が伝わっています。

▼下の地図は松尾観音の場所と右上の池2つが夫婦の龍が住んでいた「二つ池」です。※携帯では表示できませんm(_ _)m

大きな地図で見る

Leave a Reply

You must be logged in to post a comment.