ザワザワザワザワ (会場のざわめき)
ザワザワザワザワ
パチパチパチパチ (尊師登壇に対する拍手)
パチパチパチパチ
「みなさん、本当ですかあー」
ほんとーですってえー (聴衆の声)
「ほんとおーですかあーっ」
ほんとーですってえー (聴衆の声)
「いやいやどうもどうも。法螺の華 幸保放言です。きょうは全国で日々修行してみえる皆さん、どうも伊勢までお越しいただき、有り難う。また初めてこの大会にご出席いただいた皆さん、もう安心ですよ。あなた方は私の“天から授かったエピソード”を聞いて、悩みから解放されるんです。私はね、天からエピソードを授かる事が出来る。
これを“自分で作ったホラ話”とイヤミを言うバチ当たりな人間もいますが、私は確かに天から授かる。世間では私を真似して、“天の声を聞ける”などと言った人がいますが、あの人は捕まりました。ウソだったからです。
でもね、私の方は本当なんです。このあいだもテンテルダイジン えっアマテラス? そうでしたアマテラスサマから“天のエピソード”を授かりました。アマテラスです。ここでのあのカミサンです。ここの人なら知ってますね。
そのアマテラスのお食事を作っているのがトヨウケサマであって、そのトヨウケサマがおられるのが、ソトミヤです。私はね、かつてそのソトミヤを散策していて池に出たんです。そこで大きなカエルの死骸を見ました。いや実に心が痛みました。そう60センチくらいありましたかな。ところがこの話をすると誰も信じてくれない。確かに常識で考えれば、そんなのおるはずがない。しかし私には見えた。それはね、そのカエルが天の使いであり、私が天に通
じているからこそ見えたんです。
どうですか?お集まりの皆さんも見た事ないでしょう?でも本当なんですって。 あっ、そこの人、信用してませんね。ニタニタして。あなたですよ、そこの輪っかが3つの、キッカワ建設と書いたジャンバーの人。
それなら信用出来る話をしてあげましょう。伊勢では有名な人ですから皆さん知ってるはずです。私はね、当地でデザインの仕事をしているあの“もしもし”の馳川さんを診てあげた事があるんです。
ええっー! (聴衆のどよめき)
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