三重県伊勢市の医療法人なかの歯科院長のブログです

第42回 日本口腔インプラント学会・学術大会


9月21日(金)17:00〜 の専門医教育講座は、2000名ほどのDr.が参加したため、広い会場も超満員でした。若手の先生が、いかにインプラント専門医を目指しているかを実感しました。学会古株の私としては(笑)、一人でも多くの専門医が誕生し、歯科医療の向上に貢献していただくことを期待するばかりです。

ワールドサテライトセミナー Dr. Tomas Albrektsson
「Oral Implant Surfaces with Particular Attention to Micro-nano Toppography and Chemistry of the Osseospeed Implant」

国際セッションでは、アメリカ、ドイツ、オーストラリアから著名な先生を招き、各国のインプラント事情が講演されました。
ドイツインプラント学会会長
Dr. Gerhard Michael Iglhaut
「Innovative and minimal invasive Techniques of Soft and Hard Tissue Management in Esthetic Implantology」

オーストラリア オステオインテグレーション学会
Dr. Peter Kerrish
「How to Minimise and Manage Peri-Implantitis」

アメリカインプラント学会
Dr. John Daren Da Silva(Harvard University)
「Implant Dentistry in The United States, The Current State of Practice」

私の大学の同級生、内藤宗孝先生(右)は、今や母校の放射線学講座准教授で、歯科用CTのスペシャリストです。22日、歯科用CTで唇側骨が写る限界に関しての講演をされました。インプラントの唇側は、アーチファクトのため、厚さ0.6mm以下は、骨が存在しても画像上では写らないとのことでした。なるほどです!
講演後は、プライベートで私が普段から抱いているCTに関しての疑問を心置きなく質問させていただきました。おそらくは日本トップレベルのシークレット情報です!(笑)

23日は私もプレゼンテーションを行いました。
“All on 4″ の間違った術式が横行している現在のインプラント業界に警告を促しました。
本大会でも”All on 4” 症例が散見されましたが、私の目から見て、将来の不安を感じるものが少なくありませんでした。考案者のDr.マロ が推奨する基本的条件が守られてない、埋入位置が悪いなど、術者に問題が有るのでしょうが・・・また、依然として、治療から数年以上経ったレントゲン写真や口腔内写真が出されないのにも非常に違和感を感じます。
学会発表概要