フソバクテリウム・ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)と呼ばれる歯周病関連細菌による感染が結腸直腸癌の一因となる可能性があることが、米ケース・ウェスタン・リザーブ大学歯科医学部歯周病学教授のYiping Han氏らの研究で示唆されました。
Han氏は、「この研究結果は、口腔衛生が良好な状態であることの重要性を示している。歯周病患者では、フソバクテリウム・ヌクレアタムの濃度がはるかに高い。」と述べております。
歯周病は、糖尿病、心臓・血管系疾患、呼吸器系・消化器系疾患、低体重出産との関わりが分かっておりますが、さらに癌発症と関連の可能性もあるとのこと、充分ご注意ください。
参考文献:Fusobacterium nucleatum Promotes Colorectal Carcinogenesis by Modulating E-Cadherin/β-Catenin Signaling via its FadA Adhesin. Cell host & microbe, 2013 Aug 14;14(2);195-206.