三重県伊勢市の医療法人なかの歯科院長のブログです

歯に関するニュース

歯を失うことが心疾患のリスク増大に関連か!?

 成人で歯を失うことは、糖尿病や肥満、高血圧、喫煙といった心疾患の危険因子とも関連していることが、スウェーデン、ウプサラ大学医療科学部のOla Vedinらにより、米サンフランシスコで開催された米国心臓病学会(ACC)2013年 年次集会で発表された。

 Vedinらは、残存歯の数と歯肉出血の頻度に関して調査した39カ国1万6,000人近くのデータを分析した結果、歯の数が1本減るごとに、炎症と動脈硬化を促進する有害な酵素レベルが上昇すると報告した。

 歯の数が少ないと、“悪玉”のLDLコレステロール値や血糖値、血圧の上昇、胴囲の増大など他の心疾患リスクマーカーも増え、また歯が少ない人は糖尿病になる可能性も高く、歯の数が有意に減少するごとに糖尿病になるリスクが11%増大した。現喫煙または元喫煙者と歯の脱落も関連があり(喫煙者は歯を失うリスクが高い)、歯肉出血はLDLコレステロール、血圧の高値と関連が有ることが示唆された。
                          ー HealthDayより引用 ー

 以上発表は、まだコンセンサスが得られていないものの、歯を失うことが命にかかわる疾患につながる可能性があることが示唆されます。
 皆さま、歯を失わないよう、くれぐれもお気をつけくださいませ! また喫煙される方は是非、禁煙しましょう!!